森のおそうじプロジェクト

恵み多き中津川の山林

木曽ヒノキの郷として知られている中津川の木曽川水系の山林には、ヒノキの他にも、木曽川流域に多く自生する日本固有種であるハナノキやクリ、ホオノキ、イヌマキ、ネズコなど多種多様な樹種がみられます。

古くから中津川では、これらの恵みを活かして木材加工業が発展してきました。

しかし、近年は木材需要の低下や安い輸入材に押され、地場産業としての木材加工業は衰退の一途をたどっています。更に、産業規模が縮小することで、後継者を育成することも困難となりつつあります。

また、地元産木材の需要減少と建材以外の木材価格の下落により、木材加工業はもとより、林業自体の衰退も顕著となり、山林の維持管理も危ぶまれる状況です

かつては多種多様の恵みを与えてくれた中津川の山林ですが、林業従事者の減少や山からの搬出コストの上昇により、間伐材や丸みを帯びた木材、部分的に割れや空洞のできた木材などは、「森のゴミ」として山中に放置されるようになりました。

資源であった筈の物が、ゴミとなり、これらが下草や幼木の生長を妨げ、山が次第に廃れていくこととなりました。

木材加工業者の中には、この状況を憂い、何とかこの「森のゴミ」を掃除したいと考える人もいましたが、建材や家具として用いる事ができないような材木は搬出コストがかかる一方なため、なかなか思うようには進みませんでした。

古くから培われてきた木材加工の技術は建材や家具の材料を加工するためだけのものではありません。

むしろ、「どんな部材でも使えるところは上手に使い切る」ということに活かすことができます。

本来は高品質な木材の一部であったこうした端材などを活かすことができ、少しでも「森のゴミ」とされていた物に価値が生まれれば、それはもう、ゴミではなくなり、搬出のコストに見合った「優秀な素材」となるのではないでしょうか？

この「優秀な素材」を活かすことが、ゴミをゴミではなくすことなのです。

「森のゴミ」を「優秀な素材」に生まれ変わらせる技術も、次世代に継承されなければ、また「森のゴミ」が増えてしまいます。

素材に価値を生むことと同時に、次世代に技術を繋いでいくことも必要です。

こういったアプローチで、荒れた山林の再生をするお手伝いができたなら・・・

そういった想いと、森のゴミ掃除に情熱を傾けてきた職人との想いが融合し

が生まれました。

あなたも　Rapporti　を通じて、森のゴミ掃除のお手伝いをしてみませんか？